藤木 尚– Author –

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ソフトウェア関連発明に関する米国特許法101条の特許適格性
米国特許法101条は、特許要件として「特許発明の対象(subject matter)」を定める。米国特許法101条においては、新規かつ有用な方法,機械,製造物若しくは組成物又はそれについての新規かつ有用な改良を発明又は発見した者は,本法の定める条件及び要件に従っ... -
Spiberの事業価値証券化により250億調達したスキームについて
Spiberの事業価値証券化により250億調達したスキームは有形資産、知的財産等の無形資産を担保にしたキャッシュ・フローを裏付けとする。この調達では有形資産のプラントで売り上げを上げ、無形資産は市場の優位性の維持に評価されているようだ。無形資産そ... -
「ルブタン」のレッドソールの拒絶査定不服審判が認められず
「ルブタン」のレッドソールの商標登録出願の拒絶査定不服審判が認められないとの判断が示された(6月7日)。色彩のみからなる商標でさらに単一の色彩のみとなるとなかなか厳しいようだ・・・ -
ファーウェイが10大発明成果発表
ファーウェイが10大発明成果発表 R&D投資10年近くで8450億元超 記事によれば加算器ニューラルネットワーク、多目的ゲームアルゴリズム、虹彩認証他様々な技術が挙げられている。今後の成長分野を考える上で興味深い。 -
令和元年(行ケ)10085号「対戦ゲーム制御プログラム」事件
審決取消請求事件 オンラインゲームの特許出願の拒絶査定不服審判の請求を棄却した審決の取消訴訟において、本願発明が引用発明から容易想到であったか否かが判断された事例 (4) 相違点 審決は,本願発明と引用発明との相違点を,以下のとおり6点認定した... -
平28(ワ)25436号「アミノ酸生産菌の構築方法」事件
特許権に関する判例 特許権侵害差止等請求事件 東京地裁 一部認容均等論の第5要件に関し、拒絶理由に対応する補正で除かれた構成について、均等侵害が成立した事案 第4 当裁判所の判断 略 (10) 第5要件について(特段の事情) 本件発明2... -
平31(ネ)10003号「美容器」事件
特許権に関する判例 特許権侵害差止等請求控訴事件 知財高裁損害の額の推定について大合議により判示された事案 7 一審原告の損害額(争点(5))について(下線は筆者が追加) (1) 特許法102条1項について 特許法102条1... -
令3(行ケ)10067号「インジェクターカートリッジ」事件
意匠権に関する判例 審決取消請求事件 知財高裁禁反言の法理の適用がされなかった事案 第5 当裁判所の判断(下線は筆者が追加) 1 本件審決は,本願意匠が引用意匠に類似し,意匠法3条1項3号に該当するから意匠登録を受けることができないと判... -
平26(ワ)6163号「システム作動方法」事件
特許権侵害行為差止等請求事件 大阪地裁 ゲームソフトの間接侵害 本件各発明の構成要件 本件特許Bに係る特許請求の範囲【請求項1】遊戯者が操作する入力手段と、この入力手段からの信号に基づいてゲームの進行状態を決定あるいは制御するゲーム進行制御... -
平28(ワ)14868号「人脈関係登録システム」事件
損害賠償請求事件 東京地裁 メッセージを送信した「とき」とは、条件か、同じころ、の意味か 本件各発明の構成要件 ア 本件発明1を構成要件に分説すると,次のとおりである(以下,頭書の記号に従って,「構成要件1A」などという。)。 ...